たっちーの労働問題講座④「ホワイトカラー・エグゼンプション」ってなに?

 「エグゼンプション」とは「適用除外」ということ。何の適用を除外するのか、というと労働時間です。
 現在の労働基準法では、原則として1日8時間、1週40時間以内で労働時間を設定することが義務付けられていて、これを超えて労働させる場合は、いわゆる「36協定」が必要になります。そして、1日8時間、1週40時間を超えて働いた分については、残業代を25%増の割増で払うことが義務付けられています。適用除外となった場合、この36協定なしで何時間でも働かせることが可能になり、会社は残業代の支払いも必要なくなります。
 アメリカでは、当初ホワイトカラーを中心に法制化されたことから、「ホワイトカラー・エグゼンプション」と呼ばれていました。
 日本では2001年の総合規制改革会議がまとめた中間取りまとめの中で、ホワイトカラー・エグゼンプションの導入が求め、その後も再三「検討」が求められていました。これらの要請のもと、様々な経緯を経て厚生労働省が研究者(大学教授など)を集めて「今後の労働時間制度に関する研究会」を開催。06年1月に報告書をまとめます。この報告書では、一定の要件のもとで労働時間規制を適用除外する「新しい自律的な労働時間制度」を提言。これが日本におけるホワイトカラー・エグゼンプションの始まりといっていいでしょう。
 日本では、当初からホワイトカラーのみを対象としていなかったことから、私たちは「日本版エグゼンプション」と呼び、「過労死促進法」などと命名して反対運動を展開。法案の作成・国会提出を阻止しました。
 先日発表された規制改革会議の報告でも、労働時間制度に関する見直しが提案されています。前回、法改悪を粉砕したときの政府も安倍総理でした。要注意です。
(東京ユニオン機関紙GU7月号より)
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