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電磁波の話(上)

 自宅から150メートルほどのところに、KDDIの携帯電話基地局ができました。周辺に一戸建住宅が並ぶ地区にある既存の4階建てワンルームマンションの屋上です。
 そこから坂を少し上った、アンテナから20メートルほど離れたところに幼児がいるお宅があります。アンテナがベランダの真正面に位置し、発射する電波(マイクロ波)をそのまま浴びている状態です。アンテナができて以来、幼児が夜泣きするようになったと健康不安を訴えています。
 自治体によっては、事前に説明をさせる条例や指導要綱を制定しているところがありますが、その基地局は、近隣に何の知らせもなく設置されました。通信会社がKDDIであることを突き止めて説明を求めたところ、子会社の近隣交渉担当者が来て、電波は国の基準をはるかにクリアして微弱なものであるとの説明がありました。
 また、総務省(移動通信課)に問い合わせたところ、基地局設置を認可するときに交付する文書に「地域住民に事前に周知・説明をさせる文言を記載している」とのこと。KDDIに釈明を求めたところ、「ワンルームマンションの住人に説明した」でした。要するにワンルームマンション以外の住民には全く説明していないのです。総務省にこれを伝えたら、「地域住民の範囲は定めていない」と同じ説明を繰り返すだけでした。
 とりあえず、基地局から発射する電波の状態を近隣8ヶ所で調査させました。アンテナから発射される電波は、電波(電磁波)が空間を通過する単位断面の通過電力の「電力密度」という数値で表しています。
 総務省の電波防護指針では、その基地局が発射する1・5ギガヘルツ帯の場合の電磁波の基準値(限度)は0・990mw / ㎠です。諸外国の規制値と比べると、とんでもなく緩い数値です。単位の中にあるmw(ミリワット)は国際的にはμ w(マイクロワット)で表示され、総務省の基準値は990μw/㎠となります。mwで表示すると測定結果は0・000……とゼロの数が増えて、見かけ上の数値は低く見えます。
 出てきた調査結果は小数点以下のゼロの数字が多量に並んでいました。ただ、そのお宅だけが他の調査地点の10倍から100倍高い数値でした。
 ワンルームマンションの所有者は、1キロメートルほど離れたところにある寺院です。この寺院に文書で質問を行いましたが回答なし。その後区役所を介して出入り業者らしき者から問い合わせがあっただけです。アンテナを設置すると、料金は1本あたり毎月6万円という事例があるそうです。アンテナは3本あり、お寺の不動産収入になっています。
 KDDIは、携帯電話の電波状態が悪いわけではなく、将来の増加に備えるためだと言っていました。ワンルームマンションは「地域住民への周知・説明」を回避できる絶好の場所であり、KDDIと寺院の利益がしっかりと一致したのでした。 (林)
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書記長・関口

Author:書記長・関口
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