スポーツ界での暴力・ハラスメントに想う

スポーツ界での暴力やハラスメントが問題になっています。

勝利を目指した指導の結果として、暴力やハラスメントに行き着いたのであれば、それはむしろ勝利から遠ざける結果になっていると言わざるを得ません。

話題になっている女子柔道の金メダル数を見ると、アテネでは5個だったにもかかわらず、北京では2個に減少。ロンドンではついに1個に止まりました。1個でも獲得できたことは評価すべきではありますが、直近のオリンピック3大会でこれほどまでに減少したことの原因に、指導と呼べない暴力やハラスメントがあったのではないかと疑いたくなるのは、私だけではないでしょう。

そんなことを考えていて、ふと先日受けた相談が浮かびました。それは、業績が上がらないことを理由に、ハラスメントとしかとらえられないような指導・教育を実施する企業で働く人からの相談でした。

某業界で有名なブラック企業。不満や怒りはあるが、疲れ果てて気力を失っていて、話だけでも聞いてほしいという相談でした。こうした状態にもかかわらず、相談者が働いている理由はただひとつ。生活のため、今、辞めても次の就職先がすぐにはみつからないから、です。他の社員も多かれ少なかれ、同様の気持ちだということでした。

こんな状態で働いているわけですから、生産性の高い仕事など期待できるはずはありません。当然、業績など上向くはずもなく、するとハラスメントがさらにひどくなり、さらに社員はやる気をなくしていく…という悪循環に陥っていました。

この会社は一族経営で、役員はすべて親族。業績が下がっても役員が責任を取ることなどありません。恐らくこのままの状態が続けば、業績は悪化し続けることでしょう。

この会社は一族経営でしたが、一族経営でなくとも、このようないわば負のスパイラルに陥っている会社は増えているのではないかと感じています。

その理由は、昨今のPIP(業務改善計画)や追い出し部屋のはびこりです。こうしたことは、一時的にバランスシートを整えることに役立つかもしれませんが、長期的に企業の業績を向上させることができるとは到底思えません。

前段の柔道はかつて日本のお家芸でした。柔道部のある中学・高校はまだまだたくさんあるようですから、競技人口は決して少なくはないのでしょう。しかし、メダルの数だけ見ると今やその面影はだいぶ薄れているように見えます。

PIPの実施や追い出し部屋の存在を報じられている企業の中には、同様にかつて日本のお家芸といわれた産業で、まさに日本の経済をけん引していた企業もあります。

日本柔道復活のカギは、日本企業復活のカギと共通するものが少なくないかもしれません。

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