相談で感じる無力感

厚生労働省は今月14日に、平成22年度の「脳・心臓疾患および精神障害などの労災補償状況」を発表しました。
それによると、過労死(脳・心臓疾患)に関する事案の労災補償の「請求件数」は802件(前年度比35件増)で、4年ぶりに増加に転じています。請求件数のうち働く者が死亡している件数は270件(同33件増)で、2年ぶりに増加しています。
さらに、精神障害などに関する事案の労災補償の「請求件数」は1,181件(同45件増)となり、2年連続で過去最高を記録。請求件数のうち働く者が自殺している件数は171件で、2年連続で増加しています。
もうひとつ別のデータ。政府が今月10日に閣議した『2011年版 自殺対策白書』によると、2010年の自殺者数は3万1,690人となり、13年連続で3万人を超えました。
職業別でみると「無職」が1万9,601人と自殺者数の61.9%を占めています。しかし、多くの人は雇用されて得る賃金によって生計を維持しているわけですから、この「無職」の中には、まだ年金を受給する年齢にも達していない求職者や元求職者も少なくないはずです。
また、自殺者の総数3万人に対して、労災での自殺の請求は171件ですから、この労災の請求件数はまさに氷山の一角では? という印象を持つのは私だけではないはずです。
残された遺族にとって納得のできる死などはないかもしれません。
今回の東日本大震災でも多くの命が失われています。
震災から1カ月ほどたったころ、岩手県で父親を亡くされた方からの相談もありました。
どんなことをしても、失った命を取り戻すことはできません。こうした相談は受けていて、最も無力感を感じます。
相談をしていただいたことで、少しでも気が楽になっていただけていたら、何らか役割が果たせたのかなと思っています。
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