優先順位

2008年年末から2009年の年頭に東京の日比谷公園に出現した「年越し派遣村」。
派遣村スタッフは訪れた住まいを失った方々に「とりあえず生活保護を受給して生活を立て直して仕事探しをしましょう」と勧めました。
これに対して、多くの方々が「生活保護は受給したくない。仕事があれば何とかします。仕事を紹介してください」などと答えそうです。
これには、生活保護を受けることへの偏見もあると思われます。しかし、現実を見れば住まいと住居がセットになっている職場でもなければ、住所のない求職者を採用する企業はないでしょう。
このケースで優先すべきは、やはり「住居の確保」です。
日常的に相談を受けていても、優先すべきことは何かを考え直していただく機会が少なくありません。
例えば、メンタル疾患によって体調を崩し出社がままならなくなっている。それを職場で注意され、さらに症状が悪化し、食欲不振・不眠などが続いている―というケース。こうした相談は、決して少なくありません。
この場合、一般的に私はとりあえず休むこと、それも会社の私傷病休職規定を使って休むことを勧めます。
主な理由は三つ。一つ目は、こうした相談の多くは、すでに日常生活にも支障が出ていて、とても業務に耐えられないケースが少なくないためです。
二つ目の理由は、仮に会社と何らかの形で交渉の場を持つとしても、在職のままでは精神的な負担が大きく、本人が耐えられるとは思えないからです。それに、いったん休職して精神状態を一定程度安定させ、その後に対応を考えるほうが現実的でもあります。
三つ目の理由は、就業規則に定められた私傷病休職規定を使って休むことができれば、少なくともその間は解雇などの問題を凍結できるためです。
もちろん、相談は多種多様。すべてのケースに、ここで述べたことが当てはまるわけではありません。ここで言いたかったことは、問題が複数ある場合には「優先順位」を付けたほうがいいということ。雇用保障を求めること、違法に声を上げることは重要ですが、ときには他を優先したほうがよい場面が多々あるということです。
しかし問題の数が多ければ多いほど、混乱してしまうでしょう。
相談していただくことで、何を優先すべきか整理できることもあります。
是非、ご相談ください。
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書記長・関口

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