「平成22年版 働く女性の実情」に想う

「いいもん、嫌になったら結婚して退職しちゃうから!」
これは、ある女性組合員の言葉。ちょっとショックでした。この職場は、幸いにも男女間の賃金格差などはありませんが、極めて風通しの悪い環境にあります。
そうしたことを、改善して出来るだけ働きやすい環境を整えて…と取り組んでいる矢先だっただけに、環境が好転している状況を実感できるまでに至っていないのは、組合運営に携わる専従職員として、己の力不足を突き付けられたような気になりました。
「平成22年版 働く女性の実情」(いわゆる女性労働白書)によると、M字カーブの底は徐々に上がりつつありますが、やっぱり依然としてM字。平成22年の雇用者数は、女性は2329万人となり、前年に比べ18万人増加(前年比0.8%増)し、過去最多を記録。雇用者総数に占める女性の割合は、過去最高の42.6%(前年差0.3%ポイント上昇)となり、3年連続で上昇しています。
しかし、役員を除く雇用者数を雇用形態(勤め先での呼称による)別にみると「正規の職員・従業員」が1046万人(前年同)、「非正規の職員・従業員」が1218万人(前年差22万人増、前年比1.8%増)。女性の雇用者(役員を除く)に占める「非正規の職員・従業員」の割合は53.8%と過半数を超えています。
また、女性の一般労働者(短時間労働者以外の労働者)の所定内給与額は22万7600円(前年比0.2%減)、うち、正社員・正職員については24万4000円(同0.3%減)、正社員・正職員以外では17万900円(同0.7%減)となり、いずれも前年を下回っています。さらに、男女間の賃金格差(男性=100とした場合の女性の給与額)は、一般労働者69.3(前年69.8)、正社員・正職員72.1(同72.6)、正社員・正社員以外74.7(同77.5)となり、前年に比べ格差がやや拡大しています。
こうした目に見えるデータだけでなく、いわゆる「風土」も問題になるところ。
「なでしこジャパン」がワールドカップで優勝した際にも「彼氏はいますか?」など低俗な質問を投げかけていたことが話題になりましたが、日本の社会と企業は、まだまだ働く女性にとって居心地のいい場所とはいえません。
ちなみに前段の女性組合員に対する、私の反応は「そんなこと言うなよぉ~。結婚している人にも働きやすい職場にして、産休や育休もちゃんと取れるようにするから。がんばって働こうねっ、ね!」というもの。
専業主婦(夫)を否定するつもりもありませんし、砕けた言い方はしましたが、職場にユニオンをつくって、結婚してもしなくても、子どもがいてもいなくても長く働き続けて、ふっとした瞬間に「ユニオンをつくって働き続けてよかった」と思ってもらいたいという気持ちは偽らざるところ。もちろん、前提は本人と職場のみんなのがんばりにかかっていますが、私も力を尽くして頑張ります。
スポンサーサイト
プロフィール

書記長・関口

Author:書記長・関口
東京ユニオンは働き方などにかかわらず、一人でもだれでも入れる労働組合です。ひとりで悩まずにご相談ください!
電話:03-5354-6251(祝・祭日を除く毎週火・木曜の18時~21時を集中相談に設定しています。お急ぎでない方は、この時間帯にご連絡ください)

月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR